【日本の投資の神様・本多静六から学ぶ】資産を増やす心構えとは?

皆さんは本多静六という人物をご存知ですか?

あまり知られていないのですが、実はとても偉大な投資家で、貧しい農家出身で色んな苦労を経て巨万の富を築いた人です。

今回は本多静六の経歴や名言・格言から、資産を増やすにあたって大事にすべき心構えを見ていこうと思います。

本多静六について学ぶことで、明日からの自分自身のお金との向き合い方を見つめ直す機会になると嬉しいです。

目次

本多静六ってどんな人?

1866年に生まれた本多静六は貧しい農家で育ち、苦学生として勉学に励み、東京山林学校(後の東京大学農学部)を主席で卒業しました

その後、林学を学ぶためにドイツへ留学し、帰国後は母校に戻り25歳という当時最年少の若さで教授を務めました

また、日比谷公園や明治神宮の造林を始めとして、日本中の数々の有名な公園の設計・改良に携わりました。

徹底した勤倹貯蓄と分散投資により巨万の富を築き上げましたが、定年退職を機に必要最小限の資産だけを残し、資産のほとんどを学校や公益財団に匿名で寄付をしました

執筆活動にも励み、なんと370冊以上の著書を残して、1852年に85歳で死去しました。

本多静六の考え①:4分の1天引き貯金法

本多静六の考えで一番有名なのがこの「4分の1天引き貯金法」です。

彼の著書「私の財産告白」にはこう書かれています。

貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に勤倹貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた

〜(中略)〜 いくらでもいい、収入があったとき、容赦なくまずその四分の一を天引きにして貯金してしまう。そうして、その余の四分の三で、いっそう苦しい生活を覚悟の上で押し通すことである。

「私の財産告白」より

本多自身もこの貯金法は「めっちゃ大変やで〜」と言ってるのですが、こうでもしないと貧乏はやっつけれないと主張しています。

・・・そうなんです。これは貧乏を抜け出すことが目標なんです。

「いまの苦しみは苦しいのを逃れる(貧乏から脱出する)ための苦しさだから」しばらく我慢しようと家族を励ましていた本多のこの貯金法。もちろんいきなりマネするのは大変かもしれないですが、貧乏に打ち勝つにはこれくらい強い覚悟が必要なんだよとアドバイスしてくれています。

実際にこの方法で資産を大きく増やした人の言葉なので、とても説得力がありますね。

シカジン
シカジン

給料20万円なら5万円を天引きかぁ。頑張るで〜

本多静六の考え②:貯金の敵は虚栄心

資産を増やしていく過程で、一番の敵は自分の中の虚栄心であると語っています。

自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できないのである。

「私の財産告白」より

この言葉を見てドキッとした人もいるのではないでしょうか・・・?

他人によく見られたいという気持ちを持ってしまう人はいつの時代も多いですよね。

ブランドの服や高い車を買ったり、高級なレストランに行ってインスタに写真を載せたりする人もたくさんいます。

もちろんそれはそれで幸せなら全然問題ないと思います!

でも、仮に「貧乏から抜け出したい」と思っている場合は、自分の生活を振り返ってもいいかもしれません。

人生をより安全にし、生活をより健全にしようとするならば、むしろ一歩退いて (事実は一歩進めて) 実力以下の銅なり、鉄なりの生活から出発していくべきだろうではないか。

本多静六の考え③:投資はタイミングを待つ

先に紹介した2つの考え方は貯金に対する考え方です。

本多は、資産を増やすためには貯金だけではなく、投資をすることを薦めています。貯金だけでは

つまり、四分の一天引き貯金で貯まったお金は投資に回しなさいと言っています。

また、投資においては焦らずに「時節(タイミング)を待つ」ことが大切ですよとアドバイスしています。

好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、じきを逸せずに巧みに繰り返すよう私はおすすめする。

「私の財産告白」より

好景気だと株や色んな金融資産の価格が上がるので、そこで買うのではなく、不景気になって資産が売り払われて安くなったところを積極的に買うことで利益が一層大きくなるということですね。

実際投資をやってみると、この考えは頭で分かっていても、好景気で価格が右肩上がりな状況を見てるとついつい手を出したくなるので、実践するのはなかなか難しいです。

投資においても貯金のような徹底したルールと覚悟が必要だと感じています

まとめ:著書を読んでみてください。読みやすいです

いかがでしたでしょうか?

本多静六の考えは現代にも通じるもので、普遍的なことを言っているなぁと感じている方も多いと思います。

一番有名な著書「私の財産告白」では、今回紹介した以外でもお金に対する考え方をたくさん書いていたり、人生哲学なんかにも触れているので読む価値はあると思います。

もちろん、昔の経済状況と現代とでは違うこともあるので、「ちょっと今の時代では難しいなぁ」という話もあるかもしれませんが、本多静六の深い考えには度々ハッとさせられます。

是非普遍的な価値観に触れて、これからの豊かな生活のプラスにしてみてくださいね。

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